2018.2.9⇨2020.7.11更新
ビートルズの不定調性コード進行研究
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ほぼ全曲ビートルズのコード進行不定調性考察「Abbey Road」6
ジ・エンド - The End
この曲は、その後のポール・マッカートニーソロの活動における音楽性を暗示しているようです。
A7 |D B |E A |A B |B |A |~
インストパート
A7 |D7 :|
エンディング
A |G |G |6/4 F |
4/4 Dm G7 |C |D7 |Eb F |C ||
なんと言っても最後ですね。
4人のビートルズの歴史によるビートル進行の絞めは、
Eb-F-C。
この進行感は、「上昇」とか「潮が満ちる」とか「万感」とか、そんなイメージを持つ感じがします。
この進行感がもたらす「終了感」を知っているからこそ、ビートルコードの使い手達が選んだ終止和音進行のようですね。
もう言い残すことはありません。
最後の言葉、
And in the end
The love you take is equal to the love you make
"そして、最後には、あなたは愛を受け取る、あなたが与えた愛の分だけ"
が全てを表していますね。まさにここでの和声進行も、それを見事に表現した雰囲気だと思います。
メロディにぴったりの歌詞、歌詞にぴったりのコード進行。
ハー・マジェスティー - Her Majesty
不定調性というわけではないのでここではコメントを寄せるだけにしておきます。
これがはじめてテープから鳴ったときには、
「うっそーーー。さっきまでの盛り上がりは全部ウッソーぉぉぉ」
と、言われたような感じさえしました笑。life goes onだよ。って。
エンターテインメントって、難しい。
はかない夢、なんですね。
あれだけ活動して、最終的にビートルズそのものが自分たちを混沌にほおり投げてくれたことで、皆が自由に伝説を語り合えるようにしてくれた感満載です。
こうやって全曲鑑賞するって面白いでしょ?音楽の教科書には載っていない知識が自分の中から湧いてくる感覚です。
作曲をしていきたい、っていう人は、ぜひ自分が好きなアーティストを自分なりの観点でまとめてみてください。
その作業はアーティストの勉強になるだけでなく、音楽制作を肌で感じることであり、何よりあなた自身がどう感じるか、自分が誰か、ということまで教えてくれるかもしれません。
知識はとても重要ですが、知識では得られない物が自分の中から湧いてくる、その感覚も味わっていただきたいです。
その感覚が芽生えると、やがて創造力になっていきます。