音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

I Want To Tell You~♭9thをただのテンションからポップな印象に変える:ビートルズ楽曲topics

ビートルズの不定調性コード進行研究

ほぼ全曲ビートルズのコード進行不定調性考察 アルバム「Revolver」3(2018)

7、フォー・ノー・ワン - For No One

 

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キーがBでVIIb7のAが入ってきます。
それでAメロのメロディを拾っていくと、使われている音はわずかですが、音階解釈していくと、
Bハーモニックメジャースケールを当てはめることが出来ます。

ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラb-シ-ド

ですね。

すると、M-Bankのモード名でいうと、アイオニアンb6モードを活用した歌、ともいえます。するとどんなヴォイシングが出来るでしょう。

 

原曲は、
B D#m |G#m G#m7 |EM7 A |B |
です。
これを
(参考)
B D#m |G#mM7 |Em7 A#dim7 |B |
となります。

 

ずいぶん怖い感じのメロディになりますね。

 

通常のダイアトニックの中に別のコードが入ってくるからこそ、その「アウト感」が新鮮なんですよね。
この「新鮮」というのは、やはりダイアトニック的に進行していくことが「自然だと思っている」からでしょうか?(参考)のコードを用いて弾いてくと、確かにメロディの意外な感じはなくなります。

 

この「こうなる、と予想している」ダイアトニック感が私達の音楽の判断基準や固定概念になっているのでしょうか。「こうなったら、こうなるべき」というのは実に怖い固定観念ですね、考えてみれば。

 

「平均に惑わされない」ことがとても大切なように思います。

 

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8、アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー - I Want To Tell You
ジョージのナンバー。

 

不定調性サウンド。
Aメロ
A |% |% |% |
B |E7(b9) |% |% |% |
A |% |

Bメロ
Bm |Dm |A |B7 |
Bm7 |Dm |A |% |


AメロのIIはビートルコードですね。

E7(b9)のエグイ感じが新鮮です。これはジャズのテンション感ではなく、ちょっと不安定な雰囲気を出したがっているとしか思えません。

b9thという音の印象をしっかり「テンション」ではなく、活用している点が、ジャズ的視点からは新鮮ですね!

 

「君の前に出るといつも失敗ばかりの僕」
という歌詞のようなジレンマが反映されているのでしょうか??

 

9、ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ - Got To Get You Into My Life


ポールのナンバー。ホーンセクションのサウンドが新鮮です。
Aメロ
G |% |F/G |% |
G |% |F/G |% |
Bm BmM7 |Bm7 |Bm BmM7 |Bm7 |
C C/B |Am7 D7 |G |G |

となってます。後半はブルージーに展開してくのですが、注目はIIIm、つまりBmでのクリシェですね。IImはスティーヴィーでもおなじみですが、IIImはなかなか見ません。
ぜひ原曲を改めて聴いて、どんな雰囲気になるか、確認してください。

 

でもこれもIIImだからどうこうとは。感じません。

 

やはり調に関わりなくBmがきたから、これをクリシェにしてみただけ、ということになろうかと思います。

 

あまり「なぜIIImでクリシェができるのか?」とは考えず、出て来たコードに対してアクションを起こす、という自由な不定調性発想でアプローチしてみてください。

 

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