音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

回遊コードのアソビ;117.THE THEME FROM BIG WAVE / 山下達郎(2018)

この曲は何と言ってもAメロの回遊コード。
ギターを弾く人だと、指の位置を間違ったんじゃないか?感から生まれたのではないか、と思えてしまうようなコード進行です。

  

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CM7 |CM7(#5) |CM7 |CM7(#5) |
CM7 |CM7(#5) |CM7 |A7 |

Dm7 |G7 |CM7 |A7 |
Dm7 |G7 |CM7 |A7(b13) |

Dm7 G7 |CM7 Am7 |Dm7 G7 |CM7 Am7 |
Dm7 G7 |CM7 Am7 |Dm7 DbM7 |CM7 ~ |

 

という感じでしょうか。
AメロのCM7(#5)の感じ、いかがですか?
これは「掛留概念の拡張」手法、と不定調性で呼んでいるもので、一般に「回遊コード」なんていう言い方をしたりします。

クリシェの簡易版とでいいましょうか。

 

コードトーンの一音を変えていくやり方ですね。

 

この感じ、波が上下に揺れている感じも受けますし、不安定な波の上でサーフボードが揺れている感じも出ていると思うのですが、皆さんはどんなふうに感じますでしょうか。感じて使えると思えば活用してみて下さい。

 

楽器を弾いていて指を簡単に動かしてできる音楽的効果が、もし感性的に面白い!と思えるなら、理論的に云々ではなく使ってみましょう。

→同曲がそう創られた、という意味ではありません。同曲から得られるヒントとして、という解釈です。

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サビに入る前のコードがA7というのもドミナントで終わることで「サビへいくぞ!」という緊張感が増します。

 

真似できるところですね!

 

またサビの最後はDbM7、つまりIIbM7からトニックなんだぁ、なんて思われる方もいらっしゃるでしょう。

単純に変化に富ませたのか、楽曲の雰囲気を捉えているのか、お洒落。

 

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さて、この回遊コードですが、いろんなやり方で試すことができます。
一音だけ変えて作ればいいんです。
今日はAmを元のコードとして変えてみましょう。

Am |AmM7 |Am7 |Am6 |

これはおなじみ、クリシェですね。で、これと似たようなものに、
Am |Am(#5) |Am6 |Am(#5) |
さらに、

Am |A△ |Asus4 |A5(#11) |
というのもできます。また、

Am |a#,c,e |b,c,e, |a#,c,e |
というようなルート音が変わってしまうような変な進行や、
Am |Adim |a,c,d, |A△ |
といった長調と短調を無視したようなコード進行もできます。

 

 

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