音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

メロディーを全音下げても通用するアレンジを考える;Yesterday"の変調。

レッスンで用いた一つの事例としてシェアいたします。

かのビートルズのYesterdayなのですが、まずこちらを聞いてください。

 

soundcloud.com

これはGメジャーのキーのメロディで、Gメジャーのコードを当てたものです。

 

 

AD

   

 

 

で次はこちら。

 

soundcloud.com

これは上記と同じバッキングに、全音下げたメロディ、つまりFメジャーのキーを主体としたメロディを乗せたものです。つまり、GメジャーのYesterdayの伴奏(微妙に変えてる)に、FメジャーのYesterdayのメロディが乗っています。

 

下記のことをそれなりに考えてみました。

■Gメジャースケールの構成音は、g-a-b-c-d-e-f#、Fメジャーの構成音は、f-g-a-b♭-c-d-eであるから、もしメロディが全音下がった場合、主音のfはどうしても避けられないから、Gミクソリディアンで伴奏の主要コードを考えておけば(特に主和音)、fとf#の問題は回避できる。

■同様にbとb♭の問題は、b♭をGミクソリディアンにおける、ブルーノートの♭3rdと考えれば良いから、それっぽいニュアンスのメロディに変える。

 

 

AD

   

 

 

 

 

不定調性論でいう「領域断層和音」をテーマ全体に応用した例、な訳ですが、まあそんなことはどうでもよくて、この違和感というのは、

Dm7 G7 |D/C

の違和感そのものの拡張な訳です。このII-V-I進行はみなさん受け入れられると思います。

多分、鮮やか、というか、浮遊というか、上昇というか、ポジティブな落ち着き、というか、そういうニュアンスを与えます。

 

上記の-2のバージョンは、曲全体がD/C化、つまりII/I化しているということで、まあここではベースも全音上がってますから、

旋律/和音→II/I化している、

みたいに考えていただければ、よろしいかと思います。

 

音楽理論的に、これはやっちゃダメ、ということはどこにも書かれていませんし、この美的感覚が一般的ではない、というだけで、決してこれをやると電車が遅延する、とか、お隣が出火する、ということでも、預金残高が急に減る、ということもありません。

 

本人がそれを自分の音楽性として意味のあるものとして打ち出せるかどうか、だけの話です。私個人は面白いとは思いますが、安易だとも感じます。じゃあ半音下げたらどうなるの?半音上げの時は?50セントだけメロディをあげたらどうなる?とかって話になってしまい、その「差異の統一感が生み出す空気感」を自分の音楽的表現にしようとは思わない、というだけです。

 

 しかしながら、何度も聴いていると、なんかちょっとハイブリッドなジャズっぽく聞こえてくるから不思議です笑。

こういうところが既存の音楽理論の面白いところでもあり、理論上許される、という免罪符を基に「理論的にはハマっている」新たなサウンドを作ることもできます。またこれが変な権威になったりして自分の感性を邪魔したりもするでしょう。

 

これ統一せずに、

全音下げ→半音上げ→ぴったり→半音上げ→全音上げ、とかってやったらもっとなんか素晴らしい世界が広がりそうな気も。。。。しないかな。

興味のある方は限りなく理論的にトライしてみてください。

 

<今回の使用コード>

G7 |G7 |

G7 |F#m7(11) Bm7 B7 |Em(11) D6 |C9 D7(13) D7sus4(b13) |

G7sus4 F#7 |CM7(9) A7(9) |Csus4(9) G9 |

GM7(間違えた笑) |F#m7 B7(b9) |Em(9,11) |CM7 D7(#9) |

GM7(9)(これも間違い笑) F7(9) |Em7 A7(9) |CM7(9) G(9) |

B7sus4 B7(#11) |Em9 Dsus4(9) Csus4 Esus4(9) |Am6 D7 |GM7(9) |

B7sus4 B7 |Em9 Dsus4(9) Csus4 Esus4(9) |Am6 D7/C D7(11) |

Gsus4(9) G6 |

Gadd9 A7sus4 |Csus4 Gadd9 ||

 

 AD