音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

セカンダリードミナントコードとは?その根源的な考え方。

不定調性論的な発想による劇薬です。他言無用です。

ポピュラー音楽理論を少し勉強して、セカンダリードミナントがわかってきたら、即座に服用ください。

 

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セカンダリードミナントなど存在しない。

 

次の進行を弾き比べてください。

進行1

CM7  |Am7  |Dm7  |G7  |

進行2

CM7  |A7  |Dm7  |G7  |

 進行2のA7の進行のほうがスパイスが効いていて、ちょっと洗練されてるでしょう?このA7こそが「セカンダリードミナントコード」である、と学びます。

 

つまりこれは、

「ドミナントモーションの"進行感"を活用してその他の部分でも使っちゃう」

テクニックです。

 

例えば、

CM7  |CM7  |FM7  |FM7  |

であれば、

CM7  |C7  |FM7  |FM7  |

 または、

CM7  |CM7  C7 |FM7  |FM7  |

とかですね。このC7⇒FM7が、セカンダリードミナントの進行を挟んで装飾したもの、というわけです。

 

でも、例えば、

CM7  |CM7  |DM7  |DM7  :|

とかの進行において

CM7  |CM7  A7  |DM7  |DM7  G7:|

 とかって挟むと、最初のダイナミックな浮遊感が消え去ってしまいます。

セカンダリードミナントは不定調性進行ではその音楽的ニュアンスが激変してしまう場合があります。

 

 

 

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なぜなら、そもそも和音の連鎖には科学的に「ドミナント進行感」の補強、追加などを必要としないからです。

ビートルズの「Back in the USSR」などで、 

 Aメロ
A |D |C |D :|

これを

A |D G7|C |D D7 :|

なんてやったら「保険掛けてんじゃねーよ!!」笑とか言われそうですよね。こういう展開であらかじめ作曲していくなら良いのですが。

ドミナントモーションは独自の印象感は確かにありますが、なんでもかんでも使えばいいというものではありません。解決感という印象を音楽が常に求めているわけではないからです。

自動車便利だからって言っても地球の7割は海です。地球上のどこででも万能というわけにはいきません。

 

 

ここには大きな思考のトリックがあります。

それは

V7⇒Iそのものが、もともと「習慣化された印象」にすぎない、ということです。

この進行を聞いて、

解決する

強進行を作る

不安定から安定を作る

など、ドミナントモーションはいろいろな表現で言われますが、これは、

解決するような印象を感じる人がいる

強進行を作るような印象を感じる人がいる

不安定から安定を作るような印象を感じる人がいる

だけにすぎません。

和音が別に科学的な何かをしているわけではなく、西洋音楽の慣習感覚がそこにあるだけ、です。洗脳と言ってもいいです。これはもはや文化人のたしなみとさえ言われるもので、それを感じない人を軽んじる差別や区別を呼びかねない感情を伴う要素を孕んでいます。

自分の感覚信じるのはいいけど、人に押し付けないで。

この記事も信じなくて良いから、あなたの頭で答えを出して。

 

勝手を申せば「セカンダリードミナント」なんて忘れて良いから次の五つの慣用句を覚えましょう。代表的なものをあげます。

i)IVに行くセカンダリードミナント

CM7   (Gm7) C7  |FM7 ~ |

※よくII-Vに分けられます。

 

ii)VIに行くセカンダリードミナント

 CM7   G  E7  |Am7 ~   |

 

iii)ドッペルドミナント

 CM7   D7  G7  |CM7 ~   |

 

iv)IIIm7に行くセカンダリードミナント

 CM7   B7  |Em7 ~   |

 

v)IIm7に行くセカンダリードミナント

 CM7   A7  |Dm7 ~   |

 

ほとんどこの5つしかありません。 わざわざセカンダリードミナント、なんて広く括らず、究極もうこの五つだけ教えればいいんです。

いかにも万能なイメージを「セカンダリードミナント」なんて書かれると抱きがちですが。五つしかないとしたら?

 

これら五つにはそれぞれの印象が強烈にあります。下記は私の"印象"です。

CM7   (Gm7) C7  |FM7 ~ |⇒爽快感

CM7   G  E7  |Am7 ~   |⇒セツナイ感

CM7   D7  G7  |CM7 ~   |⇒展開感・説得感

CM7   B7  |Em7 ~   |⇒展開感・セツナイ感

CM7   A7  |Dm7 ~   |⇒展開感・あっけら感(笑)

まあ何でもいいです笑。これらは丁寧な印象を与える楽曲、軽やかで優等生的な印象を与える曲の中でしか用いることができません。なぜからこれらがそういう印象をもった進行だからです。

 

もちろん、これも私の解釈なのであなたに当てはまるかどうかなんてわかりません。

 

たとえば、『天国への階段』の後半の進行で、

Am7  | G   |FM7  |G   |  

これを

Am7  D7 | G  C7 |FM7  |G  E7  |  

てやったら「ウザ!」ってなるでしょ?笑

 

または、Bon Jovi『Keep the faith』のAメロ

G  |Bb  |C  |G  |

G  |Bb  |C   |Eb  F  |

において、

G    F7 |Bb     G7|C    D7 |G   |

G    F7 |Bb     G7|C    Bb7 |Eb  F  D7  |

とかってやったら、「ダサ!」ってなるでしょ?笑

 

なぜ理論的に正しい代理を行って、カッコ悪い、と思える状態が起きるのでしょう。

 

音楽の方法論を学んだら、ぜひこうした側面を先生から教えてもらってください。それはあなた自身の可能性が無限ゆえに1000年程度の歴史しかないセオリーに準じることができない、というだけです。あなたは偉大な一個人です。尊重されてしかるべきです。

 

もちろん様々な答えがあるかと思いますが、不定調性論では和音の機能、調性という発想、代理コードが可能という考え方がないので、

 

その進行感を自分がダサいと感じてるだけ。

 

という回答で全ての進行感の問題を包含します。

これは真理ですが、個人がいくら「俺はこう思うんだ!俺の自由だ!」って叫んでも他人を説得しづらいので、巧みな形式として、権威を守るための保険として『音楽理論』があるにすぎません。これは学校ビジネス権威を成り立たせるため、といってもいいです。だから勉強するとすごく落ち着きますし、納得します。それはその学校、その講師が提供するレッスンが素晴らしいからです。音楽理論が悪いのではありません。それを教える講師が悪いのでもありません。それに甘んじその段階で10年過ごしてしまうこと自体が問題なのです。覚えたらそこに甘んじず、破っていけ!!守破離。です。

 

そうしないと、普段自分が聞いたことない進行は受け入れないくせに、スティービー·ワンダーが使ってると知ったら急に認知するやつ笑、みたいになります。権威という枠内での安住は怖いです。肥え太って終わりです。ましてや権威というのはある一定の常識と正当性を持っているので困るんです。

 

先の五つのセカンダリードミナントも裏コードにしただけでまるで違う音楽になります。

CM7   (Gm7) Gb7  |FM7 ~ |⇒??感

CM7   G  Bb7  |Am7 ~   |⇒??感

CM7   Ab7  G7  |CM7 ~   |⇒??感

CM7   F7  |Em7 ~   |⇒??感

CM7   Eb7  |Dm7 ~   |⇒??感

 

セカンダリードミナントは裏コードには厳しいんです笑。これってドミナントが持つ性質を満たしていません。またこれで新しい条件文を理論書に追加しなければならなくなります。ゆえにそういう枠組みを次から次へと作るやり方を止めるわけです。

 

これはつまり、【セカンダリードミナント】ではなく、

 

CM7  Gm7 C7  FM7】 という慣用句

がよく使われて残っている、のであり、このような『ダイアトニックコードへの仮のドミナントモーション』と類別できる進行を「こういうのをセカンダリードミナントとかって呼ぼう」と言っているだけで、別に「セカンダリードミナントモーション」という絶対的な概念が存在しているわけではない、というニュアンスの違いにご注目ください。

 

上の五つの慣用句が良く使われる、とまず覚えれば、他のセカンダリーはいりません。不定調性やったほうが早いです。

 

年末に実家で芸能人格付けTVを拝見しました。

なんで何億もする楽器の音と何十万の楽器の音の意見が別れるか、というと、

普段どんな音を聴いているか

どんなことに注目してるか

どんな感じが好きか

で別れるだけです。

 

高い楽器の音は、楽器の製作者が、「いい音とはこういう音にする!」と決め、それを周囲が理解して浸透していった結果ですが、そうしたものにあなたが囚われる必要はありません。

ながく芸能人として働くような人は皆さんとてつもなく魅力的な感性の持ち主です。だから見ていて面白いのですよね。

 

あれって弾いてる人たちは、自分なりの技量でどっちか分からないレベルで弾いてやろう!って思ったことでしょう、見破られてクソ!って思ったかな笑

有名演奏家が弾いたら多分もっと分からないレベルにできるのかな?安いほうだけ有名演奏家が弾いたら紛らわしいだろうね。

 

権威を学習したら自分なりに手放していきましょう。

綺麗に生きて他人から得た知識に護られて結局綺麗に死んでいく、そういう生き方があなたの望みですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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