音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

突然転調の緩和化~ドミナントの活用と不定調性的思考

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別に普通のことを改めてそれっぽく書いた記事です。

作曲初心者~中級者向けの確認記事でございます。

V7-Iの周辺   

 

   

 

 

CM7     |Dm7   G7   |CM7   |

これはCメジャーキーの

IM7     |IIm7   V7   |IM7   |

T     |subSD   D   |T   |

ですね。本来のSDはIVなので"代替されたもの"としてIIm7には「sub」とつけてます。

これを、

|:CM7     |Dm7   G7   |CM7   |CM7    |

EM7     |F#m7   B7   |EM7   |EM7   : |

 としてみましょう。5小節目でEメジャーキーに突然転調していますね。これはこれでカッコいいです。で8小節終わって、またあたまのCM7に戻るんですが、ここでもEM7→CM7という不定調性進行で突然転調していますね。これを「上方側面領域への移動」とかっていうのですが、それはどうでもいいですm(   )m。

 

長三度のキーの転調は短三度転調をさらにダイナミックにした印象です。

Titanic Theme Song • My Heart Will Go On • Celine Dion - YouTube

これの3:24からの転調が「長三度転調」です。ドラマがさらにドラマチックになります。同曲は音域が1オクターブと長三度ですから、しっかりトレーニングしている人だけがぎりぎりがっつり歌える音域になっています。安定した音域なので一瞬歌えそうですが、表現がめちゃくちゃ難しいです。 ディオン節のバウンドするグルーヴと震えるようなヴィブラートがクッソ寒そうな氷河の海とマッチしすぎて、もう耳に沁みついてますからね。

 

 

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さて、話を戻して、これを次のようにしたらどうでしょう。

 

|:CM7     |Dm7   G7   |CM7   |CM7  B7  |

EM7     |F#m7   B7   |EM7   |EM7   G7: |

突然感は無くなり、特に最後のG7なんかは、

無理やり戻すでぇ、ええかぁ?

というオジサンのいたぶり感が出てしまいますね。必ずしもV7を挟めばいい、というわけではないんですね。

それに対してCM7 B7はB7が来た時

ははぁ、おぬしEmの回し者だな?

という感じを見事EM7で裏切ってくれてる感もありますよね。これは好き嫌いです。もちろん歌手がいる場合は、転調しやすく心の準備のため、音程の把握のためにV7を挟む場合もありますが、いわゆる「小室転調」の文化がそれを全く裏切ってしまって、音程が把握できない転調過ぎて歌が凄まじく難しくなった、という経緯もございます。

それでもじつは、音楽を知らない人ほど耳で覚えるので、アカペラでもこの突然転調が歌えるようになってしまったりするんですよね。

この辺が「小室転調」が全く新しい価値観を示した瞬間だったんですね。

 

医師免許など持っていなくても治れば患者は喜ぶ、的なサバイバルフィールド感があって、良い意味で革命的な発想でした。

 

このように転調の際は、いきなり変えるか、繋がるコードのV7に該当するコードを挟めばいい、というのが一つの選択肢です(もちろんほかにも多々あります)。

i-vの関係は、

g-c-f-b♭-e♭-a♭-d♭-g♭-b-e-a-d

です。

これは初期は呪文的に覚えます。

♭をbにして、

g-c-f-bb-eb-ab-db-gb-b-e-a-d

 として

「楽譜部分 エビ浴び デブgive Be アドバイス」

等として、

が(g)く(c)ふ(f)部分(bb) エビ(eb)浴び(ab) デブ(db)give(gb) Be(be) アド(ad)バイス

みたいに覚えていっちゃいます。やはり日本人は5-7-5ですよね。

でも直ぐにV7ぐらいは言えるように暗記させられるでしょう。英単語みたいにして覚えたものです。

     

次の問題にササっと答えましょう。

(  )の中にV7を入れましょう。

(  )  Cm7

(  )  AbM7

(  )  E7

(  )  C#M7

(  )  BmM7

(  )  F#m7

(  )  Dm7(b5)

(  )  FM7

え?E7のV7??とかって思わないでください。コードタイプは関係ありません。

また、え?m7(b5)にV7なんてないんじゃない??なんて思わないように。

「Stella By Starlight」の後半には、

Em7(b5) | A7  |Dm7(b5) |G7  |Cm7(b5) |F7 |Bb |

という流れがあります。これはII-Vをうまく連鎖したものなのですが、結果的にm7(b5)へのドミナントが生じています。これにはいろんな解釈があるでしょうが、不定調性的な思考では、そういう理屈で、考えず「いいじゃん」と思えばそれでOKです。翌日「あ、だめだこれ」と思えばそれで結構です。答えがずっと同じなのは義務教育時代の試験だけです。

解答;上からG7,Eb7,B7,G#7,F#7,C#7,A7,C7

EのV度は?と考えれば、「beアドバイス」ですから「B!」と答えればいいだけです。

また関係ないですが、

ド(d)が(g)く(c)ふ(f)部分(bb) エビ(eb)浴び(ab) デブ(db)give(gb) Be(be) アド(ad)バイス

とすると、II-Vもすぐ覚えられるんです。

d-g-c-f-bb-eb-ab-db-gb-b-e-a-d

ということですから、解決部分の二つ前からm7-7またはm7(b5)-7を付ければ出来上がりです。

dm7-g7-cM7-f-bb-eb-ab-db-gbm7-b7-eM7-a-d

 これを先のコード進行に当てはめてみましょう。

|:CM7     |Dm7   G7   |CM7   |CM7     G♭m7 B7  |

EM7     |F#m7   B7   |EM7   |EM7     Dm7  G7: |

後半が急に一拍ずつコードが変わるので忙しいので違和感がありますが、まあそういうことです。解決先がマイナーコードの際はm7(b5)-7の組み合わせになります。なぜ???というのはここでは省略いたします。

またb-e-a-d-g-c-fを覚えちゃえば、半音上なら、b#-e#-a#-d#-g#-c#-f#

であり、半音下なら、b♭-e♭-a♭-d♭-g♭-c♭-f♭ですから、記号を付けるだけなので、ナチュラルな音の並び「Beアド(バイス)楽譜」で覚えればあとは記号を付けるだけです。

 

また裏コードというのもありますが、これは解決先の半音上から解決させればいいので単純です。

|:CM7     |Dm7   G7   |CM7   |CM7     F7  |

EM7     |F#m7   B7   |EM7   |EM7     Db7: |

eの半音上のf、cの半音上のc#またはd♭、これを7thネームにすればすぐ出ますね。

困ったらV7(II♭7)を挟むのが機能和声、挟まないのが不定調性と覚えて頂いてもいいかと思います。

 

やってみましょう。V7を挟んでみましょう。また挟まないでそのままいった感じも体感してみましょう。

|:B♭M7     |Cm7   F7   |B♭M7   |B♭M7    (   )7  |

F#m7     |G#m7(♭5)   C#7   |F#m7   |F#m7     (    )7: |

 

 

 

はい。できましたか?

 

 

|:B♭M7     |Cm7   F7   |B♭M7   |B♭M7    C#7  |

F#m7     |G#m7(♭5)   C#7   |F#m7   |F#m7     F7: |

 転調感が用意されているのと用意されていないのと、曲によって、音楽性によって、求める雰囲気によって、歌詞とのメッセージとの整合性によってご自分で選んでよいわけです。

では、次はどうでしょう。

|:CM7     |FM7   |E♭M7   |A♭M7    (   )7  |

DM7     |GM7   |FM7   |B♭M7     (    )7: |

 

これは別に挟まなくてもいい感じもします。挟まないのが"不定調性的進行"です。

これをキーで拡大解釈すれば、

Key=C                              Key=Cm

|:IM7     |IVM7   |III♭M7   |VI♭M7   |

Key=D                              Key=Dm

 IM7     |IVM7   |III♭M7   |VI♭M7  : |

というシークエンスですね。機能表記すると、

Key=C                              Key=Cm

|:T     |SD   |subT   |subSDm   |

Key=D                              Key=Dm

T     |SD   |subT   |subSDm   :|

とみごとに対照的です。ここにV7を挟むと、

 

 |:CM7     |FM7   |E♭M7   |A♭M7    A7  |

DM7     |GM7   |FM7   |B♭M7     G7: |

 で、さらにしつこく、

 |:CM7     |FM7   E7 |E♭M7   |A♭M7    A7  |

DM7     |GM7     G♭7 |FM7   |B♭M7     G7: |

 とか裏コードを真ん中でも挟んだりすると、もう最初の印象が無くなりますね。全部赤字のコードはない方がイメージしやすかったり。

でも学校や教科書が教えてくれる「理屈」というのはこういうことです。それがあなたの今作っている曲に本当に必要なものなのかは、あなた以外にはわからないんです。

赤字のコードが無くなると機能連鎖があいまいになります。そこでは機能性よりも連鎖の印象が音楽的脈絡を持っているか、によって判断します。それを判断するのはあなたの感性です。そのとき不定調性的思考が必要になります。例えば、

 |:CM7     |FM7   E♭7sus4 |E♭M7   |A♭M7    AM7  |

DM7     |GM7     G#M7 |FM7   |B♭M7     Bm7(♭5): |

 ととしてみましょう。これはヴォイシングの感じや連鎖した感じで好きな雰囲気を持ってくれるコードを探して当てていった結果です。

Eb7sus4のd♭とa♭はEbM7に反行で吸着します。その感じがイイナぁ、と思って使いました。AM7はA♭M7からふわっと浮いた雰囲気にしたかったからです。そのままIV度でDM7に移動する感じも冒頭のCM7-FM7などと対句になる感じでいいかなあ、と思いました。G#M7は先のAM7のふわっと感をここでも用いました。その後FM7に流れますが、ここでは短三度の移行になり、ダイナミックなので変化が出ていいかなと思い採用しました。最後のBm7(b5)はBbM7のルートを半音上げるだけで出来るコードです。つながるCメジャーキーのダイアトニックコードですし、連鎖感も一瞬憂いがあってパッシングディミニッシュのようなので気に入りました。

全体的に最初はCメジャーキーっぽく始まって、Eb7sus4で、あれ?っとなってからはもうハイになったような浮遊感を続けて、最後は憂いをもって安定した帰着を、、みたいなストーリーです。

 

こう書きますと鬱陶しいですが、これらのコードを機能性では当て込められないと思います。つまり弾き手側にイメージが作られないと当てられないんです。

イメージというのは「模様感」みたいな良くわからないものでも構いません。

どんどんやっていけば慣れます。

 

このような進行感の構築を不定調性的ハーモナイズ、とするわけです。

もちろんこうしたマイナー解釈のコードは先輩方やプロデューサーには気にいられないかもしれません。ゆえに「お前みたいのは才能もないんだから、普通でいんだヨ、フツーで」と言われて直されるところでしょう。

でももしあなたがそれをやって興奮するなら、やってみるべきだと思います。

あなたがまっとうに生きているのなら、あなたの音楽や判断、希望やモチベーションはもっと賞賛されて受け入れられ、応援されるべきなのです。