音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

(動画解説・補足)不定調性論全編解説14〜和声の分子構造

今日はこちらの動画。

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 同じCM7でも表情が使われる場所によって、曲によって、使う人によって違った印象を聴き手に与えます。まあ当たり前ですね。機能和声論は逆にそういった差異を排除して決定的な学問として普及しています。

もう機能和声論があるから、CM7は全部同じじゃないか、と思っていると、いずれ疑問が訪れます。なぜ自分が感動しているのか理解できない状況が訪れます。

そういう時のために不定調性論は一番分化した状態におけるそうした最も細かい差異を表現できるような体系にしました。これは機能和声論との価値の協力です。

たとえば、

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これは三種類のCM7です。

「ああ!感動した!」っていうCM7が上記のどれかに収まるという意味ではもちろんないのですが、音楽を作っている人間にとっては、構成音の中で重きを置かれる音が微妙に異なる場合があり、そのバランスも常に独自性を与えようとしています。

例えば①なんかはEmの要素が強い時のイメージ、とか。

まあ何でもいいんです。視覚的に自由に今作った和音を表現できればいいんです。

そしてそんなこと普通しませんよね。

でもいつでもできる、っていう事を実現するために作りました。

このように分子構造表記みたいに書いてもいいですし、もっと分かりやすく書いてもいいです。

 

通例では「ここはもっと弱弱しく!」とかって言いますよね。

それってその小節の全体の演奏を指していると思います。

なにがなぜどのように「弱弱しく」表現する必要があるのか、ということなどいちいち考えないでしょう?曲の中のストーリーゆえなのか、作曲者の意図を鑑みた結果なのか、映像に当てる曲で、そういうシーンだからなのか、音楽家はなんとなく判断できますよね。

でもそれって才能じゃん??経験とか素質とかを超えて最初から存在する何かですよね。

だからそこは「それが分かんないなら音楽やるな」

とかって話になっていたのですよ。自分のギャラを保つために他者がいちいち入ってこないよう、わざわざ設けた砦みたいなものです。どうせ勘でやってるのに、いかにもここは聖域だ、みたいな。

それで業界が寒くなっていたらしょうがないね。自分たちが教育を怠っていたせいですよ。

まあそれはともかく、音楽が持つ個人的な印象を共有するとともに、互いの個人的な思いを理解できるような表現を理論体系の中で作る、ということが大切であると思います。

先生はこう思うけど受講生はこう思う

二人の間に差異がある、ということを認めて、尊重しよう、というわけです。

伝統が絶対だ、先生が絶対だ、歴史的見解が絶対だ、としてしまうと必ず誰かを攻撃せざるを得なくなります。それは人は全員意見が異なるからです。

それをまとめるために勉強はある程度のくくりをもって存在しているだけで、それは学校で教えやすくするためのビジネスモデルであるにすぎません。その辺をどう考えるか、ということはまた個人の自由ですので、どのように生きるかはあなたご自身が決めてください。それでよいと思います。

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対称性と相似性に昇華

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また音の関係性に自分が感じる対称性や、相似性、パターン、形状を与えることで、自分がイメージしている和音の形とじっくり向き合えたりします。

あなたがイメージしているものが、これまでの誰とも一致しないものであるとき、あなたはそこに個性を見る事でしょう。

なんで自分はこうなんだろう、、、

というのは悩むに値しません。それを活かしてください。あなたが出す音はきっとこれまで誰も出したことのない音でしょう。

教わったことから瞬時に自由になれ

です。

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自分の中の対称性を用いれば、ありえない進行も簡単に作ることができます。

あなた自身がイメージする方向性を優先してあげる、ということを楽手段階に一度学んでおけば、あとは相手に譲るか、独自性を出すか、現場で判断すればいいわけです。そこは訓練ですかね。

教わった権威を妄信していると、現場感覚よりも優先して、思わぬ齟齬を作ってしまう場合もあります。現場対応能力の向上こそがプロの最も大事なスキルです。知識や考え方ではありません。それができるようになるためには、普段から「自分の判断」を信じる力、振り捨てる力を両方持っていなければなりません。その辺をリアルに体験するために不定調性のような「己の責任」をどんどん追及していくわけです。

 

あなたの自信、権威に頼っていませんか?

 

会社名や、学習実績、留学経験や、褒賞経験によって構成されていませんか?

円の価値が刻一刻と変わるように、実はそれには何の価値もないんです。あなたがどうか、最後はそこになりますので、いざとなったらフリーでいつでも戦える、という勇気を持ちましょう。

     

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自分なりに和音の意味を理解してみて下さい。

このモデルはあくまでも「自分で構成した!!!」という経験です。そこから音楽を自分の中で育てることができます。

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です。

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これはC-Eb-F-Abというコード進行を分子構造モデルで書いたものです。同じ進行なのですが二回目はちょっと印象が違う、ということを表わしています。

同じコード進行なんだから同じじゃないか、ということはありません。

あなたが同じである、と言えば同じですが、同じでない、と言えば同じではないのです。

 

今回はこの進行でテーマメロディを作っています。