音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<DTM>こんなシンセがあったらいいな。

ハイ、また飛び道具的な話題です。

不定調性論は、個人の感覚に沿った音楽制作を推進していきます。これは

「お前の曲はダメダメだな」と言われても動じない人のための方法論です笑。

同様にシンセもこの「個人の感覚に相応したシステム」概念を活用できるわけです。

さて、それはどんなシンセでしょう。

 

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減算式、加算式、テーブル型、いろんなシンセの方式がありますが、これはまだ敷居が高いと思います。シンセの"ウィンドウズ"はまだ生まれていません。

でもプリセットが充実していることで、だいぶ誰でも使えるようになったと思います。ただプリセットをいじれないんです。ほぼプリセットのまま使うしかない、というのが本音です。つまりその人自身が「もっと厚めの音にしたい」と思ってもどのつまみをどういじれば最初はわからないのです。分からないからわかった瞬間「自分だけの秘中の秘」になります。なにせその他の人がそれでいいか共有できないポイントが多いからです。だったら最初からプライベートなものの段階が抽象化されていれば良いのではないか。

ではまずそのあたりから考えてみましょう。

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ああ、ここにはパッド入れたいなぁ

って思うじゃないですか、制作の一瞬。

そんな時頭によぎるのは

「パッドめちゃくちゃあるからなぁ」

「イイの選ぶのまた大変だなぁ」

「プリセットいじってる時間があるかな」

とか。

そこでもしパッドが3000あるシンセがいずれ出てきたら、それらが日本語でカテゴライズされていたら、今欲しいイメージを入れれば音色が出てきます。オムニスフィアとかありますよね。それで凄いのは、自動的に計算して、ほしいだろうパラメーターが5つ割り振られます。

プリセット候補からいくつか選んで、ベースになるプリセットを選ぶわけです。

 

そのあとは、曲に応じて、「もっと太さがほしい」と思えば、「太さ」のノブを回すと、フリークエンシーや各種パラメーターを自動的に計算して太くしてくるわけです。

その他「悲しさ」とか「寒さ」なども音色を金属的にしたり、高音を広がらせたりして演出してくれるわけです。これらは今までいろんなことをいじってなんとなく作っていたはずです。それが直感的にできるわけです。

 

さらに詳細設定を出せば、

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どういうイメージをいじっているかがでます。

これらをフィルター用語やEQ用語で書いても良いです。とにかく総合的にいくつかのつまみが動くことで、その音色でいじら得る要素が決まるわけです。このパッドをベースみたいにする必要はないし、明るく元気にする必要もない、という前提に立つわけです。そしてもちろん詳細設定でこのパッドからスネアの音を作れる人は作れるようにしておきます。

 

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さらに「とがり」と言っても個人個人で要素が違うので、

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それぞれのパラメーターの目安を設置しておくこともできます。

難しい周波数変調の結果と、それに対する使い手の「感じる感じ」を覚え込ませるわけです。これがシンセ全体の感情把握のモデルにもなりますし、それぞれの音色の設置値にもできます。

 

本来フィルターをどの形にして、どう動かせばどうなる、というのが決まっていた頃は分かりやすかったのですが、それぞれのシンセの効果に違いがあり、組み合わせ方に違いがあると、人の脳ではその結果を予測できません。

 

ましてやウエーブテーブルが100あってそれが二基あったとき、いったいどうやってそれらを組み合わせて、自分の理想に近くできるのか、なんて

そんな時間ないっつーの。

 

そこで、AI時代なんですから、音楽なんぞ造らなくていいら、まず人の感情を数値化して組み込むことに注力したら、どういう旋律を作れば、音色を創れば人はどんな感情を感じるのか、というマスデータが取れると思います。

そこからAIの音楽も進化します。

 

不定調性的価値観の増幅

音楽の自動化は、個人の破滅ではありません。むしろ個々人独特の感性の解放であるべきです。

人が皆同じイメージで悲しい、という感じを持つことはありません。

 

ああ、あの人はあの感じであの感情を表現しているんだ、というのが面白いのであって、これには相互理解とか、自己の感情への理解が進む必要があります。そしてそれは進んでいます。

 

だからこそ、パラメーターの合計が作り出す作業をAIにまかせ、一つの感情つまみで5基のフィルターを同時に動かし、「狂気」ノブを動かせば5基のLFOが一気にほしい方向に動いてくれる、というような状況をGUI上でシンプルに作れば、そこからシンセへの新たな理解が進み、もっと細かくいじってみたい、というアプローチが新たなシンセ時代を作るのではないかと思います。

 

最終的には

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こうやって入れ込むだけで人間が2週間かけて作っていたものが数分で出来る時代になると思います。

 

だからDTMerは今から何に注力するか、なんだと思います。音楽をあきらめるんじゃなくて、人間の可能性とか音楽の文化的可能性のさらなる先を生み出すようにしたら良いのではないかと思います。もし先に行きたければ、ですが。

 

 

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