音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

なぜ本番で緊張してしまうのか。その対策と実験について(随時更新中)

音楽スクールで、一番厄介なのは

「本番で緊張してしまうのを何とかしたい」

という問題です。

   

 もちろん、超一流のひとだって、緊張するのですから、

普段会社員として24時間働き、週末にM-Bankで練習して、本番に臨む、みたいなスケジュールでは緊張して当たり前です笑。

 

でも練習量が足らないからって緊張しなければならない、という理由はありません。

社会人であれば、もっと緊張する場に立っているでしょう。それでも発表会や小さなライブで緊張する、これはなぜなんだ、そんな風に考えながら、これまで様々な

「緊張しない方法」

を短時間で伝授してまいりました。

 

この記事も経過測定などがありますので、随時更新していきますので、長い目で見て頂ければ幸いです。

 

事例1 プレゼンテーションに緊張する人

これは私などもやっております、音楽の研究発表などで、緊張して早口になってしまう人、息が上がってしまう人、呼吸が苦しくなる人、思う通りに話せない人、などが対象です。

人前でしゃべる、ということに緊張する人は多いです。それがなぜか、とかを考えるのはやめましょう。早速対策に入ります。

■ズボンを緩める。ボタンを緩める。

まずお腹を落とすことです。ぼてっと脂肪を前に出すイメージでお腹を下の方に膨らませましょう。

これはイチロー選手が言った言葉ですが、必ず膝の力を抜きましょう。膝に力が入っていると肩の力も抜けません。。

これでだいぶ呼吸は楽になります。緊張しないようにリハーサルの時からこれをやってください。お腹が膨らめば、肺が広がり、呼吸が大きくできるようになります。特に高血圧の人は、グッと絞めつけるとさらに緊張が増すので、普段から習慣付けておきましょう。

 

■リラックスしているしゃべり方を練習する。

たとえば小三治さんや志ん朝さんの落語を聞くとか。流暢でリラックスした語りはまさにしゃべりの芸。あそこまで行かなくても話はじめや、懸命に話すときの抜き加減とか、ずーーーっと聞いていると自然と体が覚えますので、緊張した時でも相手にリラックスを感じさせられるようになります。もちろんタモリさんとか、様々なバラエティのトークとか、時には漫才とか、とにかく録音して何度も何度も普段から聞いてみましょう。「いやぁ」とか「あのぅ」と言ったリズムで自分もリラックスできるようになります。プレゼンテーションの種類にもよりますが、内容如何に関わらず、楽しそうに話す人の話は聞いていてなんとなくなごみます。プレゼンテーションも上手くいくかもしれませんよ。

色々聞きましたが、一番おススメは落語です。「聴かせる日本語」「人の心の奥底にある日本語」がちゃんとそこに残っているからです。落語以外は何回か聞くと飽きてしまいますが、落語は何百回聞いても飽きません。

 

■本番さながらのリハーサル

本番で着る服を着て、本番の会場の写真を前において(お客さんがこっちを見ている写真がいい。)、ざわめき効果音を再生し、会場に出ていくところから、一礼して、準備して、話し始めるところまでちゃんとリハーサルします。何度も何度もリハーサルします。

それで状況はイメージできますから、現場での緊張はありません。

実際に話す、となった場合に緊張するその緊張までは想定できませんが、余計な緊張はすべてこれでクリアーできます。これはライブなどでも同じですね。

一回体験してしまえば、あとはそれを思い出すだけです。手に汗を握るぐらいまで思い出してからやるとさらに効果的です。

 

■アルコールを入れる

 成人の方で、お酒があまり弱くない人向きです。

ワインをコップ半分とか、飲んでおくと楽になれる場合があります。ただし飲めない状況でやってはいけません。もし一回やって上手く行かないならやめましょう。

 

事例2 ライブでの緊張

メインはこちらです。でもズボンを緩めたり、MCを練習する、という場合は基本プレゼンテーションと同じです。緊張は苦手意識や責任感、期待、チャレンジ精神から来るので、その人が「良い人間」であれば、なおさら緊張します。

しかしいい人にこそ、本番で達成感を味わってほしい。

そんな思いからM-Bankの緊張克服フォーラムが始まっています。

 

先だってのM・グラッドウェルの本では「ストレスワクチン」という考え方が掲載されていました。

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい 

警察官の訓練で、どう猛な犬と対峙したとき、どんな警察官でも最初は心拍数が175以上になり、まともに対応できない。でも何度もやっていくうちに心拍数の上昇が押さえられ、110ぐらいになると、いつもの判断力が戻ってきて、冷静に対処できるようになる、としています。

だれでも冷静さを欠いたらまともに対処できません。

何よりこうした実際の対処の積み重ねが緊張をコントロールする一番のワクチンです。

ライブだって、二回目より三回目がリラックスできます。

でもライブはいつも新しい挑戦を含んでいますから、時々苦手意識や責任感から緊張が増してしまうことがあります。もともと緊張するタイプの人は、そうした新しい緊張要素がないかどうか常に監視している必要があります。

業界人が見に来る、とか、会社の偉い人が見に来る、とか恋人が見に来る、とか。そんな理由で心は勝手にプレッシャーを構築してしまいます。

でも事前に「これこれこんな状況になるかもしれませんからね」と言っておくだけでだいぶ違います。

「数秒間の中にある一生分の判断」

地震や家事の折、だれでもパニックになります。なっていなくても判断が遅れたり迷ったりしておかしな行動に出るときがあります。

凍った道で車がスピンしたとき、人は事故を恐れて無意識にガードレールを見ます。

そうすると、ガードレールの方に滑って行ってしまうそうです。だから車がスリップしたら、まず進行方向を見る訓練、をするそうです。

冷静さを欠く、そういう時は不意に訪れます。

「今から火事が発生して、5分後に火が来ます」

ってわかっていたら全然違うでしょう。

「あと15分後に大地震が来ます」

 ってわかったら人はかなり冷静になるでしょう。

 

分からないから冷静さを欠くのです。

だから本番で起こりそうなトラブルや緊張の要素を片っ端から考えておきます。

そうしたトレーニングでどんどん緊張の要素が減っていったとき、ある時からリラックスして実施ができるのです。どんなことが起きても万全の策を用意しておきながら、回数を重ねていくしかありません。

 

実際これまで様々な事例と対処してきましたが、なかなか緊張、という相手は難敵です。これから随時書いていきますね。