音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

モーダルインターチェンジって何?1

モーダルインターチェンジって何?

モーダルインターチェンジとは=単純に「モードが変わること」です。
「旋法転換」「旋法変換」などと意訳できるでしょうか。

カッコいい用語に見えますが、単に今使ってる旋法(モード)を別の旋法に変える行為です。現行ではかなり広い範囲の行動、技巧を指す用語であると思います。

   

 

・それまでの音楽は、和声進行や転調等によって、音楽の脈絡を創り出していた。それがドラマチックだった!!

・モード音楽(ここではマイルス時代の初期のモードジャズをイメージしています)が生まれた。やってみたけど、一つのモードの構成音が延々とつながっていくため、音楽が単調なった。


・もっとドラマチックにするために、モードそのものを変化させていく(転調ではなく、転モード)ことで、カッコよくした!!

 

みたいな流れがあります。

Miles Davis "So What"やJohn Coltlaneの"Impression"などはどちらも
D dorian(16小節)→E♭dorian(8小節)→Ddorian(8小節)
の変化です。
ただし実際にはレコードを聴いていただければわかるとおり、厳密にこれらのモード音の使用が守られるわけではなく、基本的な土台をドリアンに置きながらも、バップフレーズを普通に出たりごちゃまぜです。まあそれがまた聴感上新しかったのですが。

これもバップ時代のマンネリズムにもがいた人でなければ得られない快感だったのでは?などと想像してしまいます。

 

モーダルインターチェンジの類別

1、旋法変換
例;Cドリアン→Cリディアン

2、軸音変換
例;Cドリアン→Dドリアン

3、旋法内変換(構成音は同じ)
例;Cアイオニアン→Dドリアン

4、自由変換
例;Cドリアン→F#ロクリアン

の四つとなり、3は普通の機能和声音楽ですし、モードジャズが始めたのは1、2です。このような変化を「モードの色彩変化」などということもあります。
4までくると「何でもありじゃん、、」です。ここから先の体系化はなく、不定調性論で固めているところです。

 

 

他の考え方として、例えば、
CM7 |CM7 |CM7 |CM7 |
において、
Cアイオニアン |Cリディアン |Cアイオニアン |Cリディアン#5 |
というように、同じコードでモードを変えて演奏するようなものもモーダルインターチェンジしている、と考えることもできます(この時厳密にはCアイオニアンでハ長調が想起されないようにする技術が必要です-次の記事に詳細を書きました)。

これを応用すると、例えばオーソドクスな機能和声進行
Dm7 |G7 |CM7 |
において、
Dフリジアン |Gリディアンm7 |Cリディアン |
というように、キーをめちゃくちゃにしてしまうようなモードを使えば、これはモーダルインターチェンジの概念の拡張になっていると言えます。
面白いと思った方はご自身の音楽に活かしてみてください。

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これらを楽器で旋法変換を行うためにはポジション把握はもちろん、そのモードにおけるフレージングに長けていないと瞬間的に出てきません。
ジャズ、フュージョンプレイヤーに、モードを次々変えて演奏していくスケール練習などを見せてもらうと良いでしょう。
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 ハーモナイズポイント

さらにこの考え方を、極端な事例にまで拡張してみましょう。
Dm7 G7 CM7
という進行において、インプロヴィゼーション時には、
Dm7 (   ) CM7
というようにコードがなくなってしまうような状況も起きかねません。全員が完全にV7を弾くとは限らない状況、あるコード部分がブランクの状態になってしまうような演奏状態になる可能性があります。
この場合、モードを指定して厳密に(※次記事参照)演奏しても、和声やベースが全く他のことをしていたらその部分は当然音楽理論的な破綻が起きます。

拙論ではこうした部分を「ハーモナイズポイント」と呼んでいます。自在に即興的にハーモナイズして、事故的なサウンドの変化感を楽しむ行為です。これが曲全体に拡張される欲求がフリージャズと言えます。

時にはライブなどでは、グチャグチャっと弾いたり、クロマチックで弾いたり、叫んだり笑、クラスター叩いたり、V7時に限らず不安定な空間になったりするのが実際です(時にはもっと長い尺で)。


そういった演奏のほとばしりについても音楽学校では先生方が教える必要があると思うのです。音楽にのめり込む瞬間、パフォーマンスによって何か別のスイッチが入る理由、またその時に直感的にこう演奏しようと感じるスイッチなど、です。これがジャズ、ポピュラー音楽を勉強する意義ですし、育成してあげるべき重要な音楽精神だと思います。

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そうした演奏を現代人が受け入れられるのは、これまで人類が積み重ねてきたパフォーマンスの歴史があるからだと思います。

フリージャズや現代音楽的表現なども経てきた現代だからこそそうした感情のほとばしりによる表現も表現たりうると考えます。

不定調性教材では、このモーダルインターチェンジ、というジャズの伝統を踏まえて、和声進行の可能性を最初から再定義しています。

そして大枠での進行概念としてトーナリティモーション、モーダリティモーション、ブロックチェンジ、ハーモナイズポイント、という考え方で、インプロヴィゼーション時の実用的段階的変化について考えています。

 宜しければご検討ください。

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