音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

マイナーペンタトニックスケールの展開1

ペンタトニックスケールの使用について、まとめてみました。

   

 

一つの和音で使えるペンタトニックスケール一覧(構成音協和順)

m3と書かれた音はブルーノートb5thに該当します。

I△系

(i群;ほぼ協和が保たれるもの)

 ・VIマイナーペンタ(9,13)

 ・IIIマイナーペンタ(M7,9,13)

 

(ii群;構成音の半音下の音を持つもの)

 ・VIIマイナーペンタ(下2つ、M7,9,#11,13)

 

(iii群;構成音の半音上の音を持つもの)(その保持数、構成)

 ・IV#マイナーペンタ(上1つ、M7,b9,#11,13)

 ・I#マイナーペンタ(上2つ、M7,b9,#11,b13)

 ・VIbマイナーペンタ(上2つ、m3,M7,b9,#11,b13)

 

(iv群;vii♭またはivをもつもの)(その保持数、構成)

 ・IIマイナーペンタ(上1つ、9,11,13)

 ・IIIbマイナーペンタ(上2つ、m3,m7,b9,#11,b13)

 

(v群;vii♭とivを両方持つもの)

 ・Iマイナーペンタ(上1つ、m3,m7,11)

 ・VIIbマイナーペンタ(上3つ、m3,m7,b9,11,b13)

 ・IVマイナーペンタ(上2つ、m3,m7,11,b13)

 ・Vマイナーペンタ(上1つ、m7,9,11)

 

(vi群;V解釈した場合使用可能なもの、#11を持たないもの)

 ・IIマイナーペンタ =V7(9)

 ・Iマイナーペンタ =V7(#9,b13)

 ・VIIbマイナーペンタ=V7(b9,#9,#11,b13)

 ・IVマイナーペンタ=V7(b9,#9,b13)

 ・Vマイナーペンタ=V7(#9)

 ====(解説)=====

i群~v群へは協和度で並んでいますが、IIマイナーペンタなど、ほぼ使用できるが11thを持ってしまうような音階や、Iマイナーペンタなど通例ブルースでは使えてしまうものなど、使用感によって協和度の感じ方には状況差、ジャンル差、個人差があります。構成音を吟味して選んでみてください。

vi群は、たとえば、

C△ |C△ |C△ |C△ |

という進行において、

C△ |C△ (G7)|C△ |C△ (G7)|

といったカウンターコードを挟み、進行感の停滞を避けるときなど、仮のV7を設ける場合、それぞれのペンタトニックスケールがV7から見てどのようなテンションを持っているか、に換算して使えるものを列挙しました。とくに不協和度の高い赤文字のスケールがまとまっています。

1小節内で最後の1拍だけでV7扱いのペンタに変えて演奏することで、自然にV7-Iのオルタード解決感を作れるわけです。

ペンタトニックスケールは指癖が決まっている分、シンメトリックに用いられるオートメーションができる利点をうまく使ってください。

だから

C△      |C△     |

において

Aマイナーペンタ     |     B♭マイナーペンタ|

を使うと、

C△  |   (G7(b9,#9,#11,b13)) |

というバップコード的に解釈で弾いていることになります。

しかしこれだけテンションがてんこ盛りだと、アウトサイド感も強いので、一瞬だけ使うことでアウト感を緩め、帰結感を強める、という効果が生まれます。

f:id:terraxart:20170721105235j:plain

   

この表をI=cに置き換えますと、

C△系

(i群;ほぼ協和が保たれるもの)

 ・Aマイナーペンタ(9,13)

 ・Eマイナーペンタ(M7,9,13)

(ii群;構成音の半音下の音を持つもの)

 ・Bマイナーペンタ(下2つ、M7,9,#11,13)

(iii群;構成音の半音上の音を持つもの)(その保持数、構成)

 ・F#マイナーペンタ(上1つ、M7,b9,#11,13)

 ・C#マイナーペンタ(上2つ、M7,b9,#11,b13)

 ・Abマイナーペンタ(上2つ、m3,M7,b9,#11,b13)

(iv群;vii♭またはivをもつもの)(その保持数、構成)

 ・Dマイナーペンタ(上1つ、9,11,13)

 ・Ebマイナーペンタ(上2つ、m3,m7,b9,#11,b13)

(v群;vii♭とivを両方持つもの)

 ・Cマイナーペンタ(上1つ、m3,m7,11)

 ・Bbマイナーペンタ(上3つ、m3,m7,b9,11,b13)

 ・Fマイナーペンタ(上2つ、m3,m7,11,b13)

 ・Gマイナーペンタ(上1つ、m7,9,11)

(vi群;V解釈した場合使用可能なもの、#11を持たないもの)

 ・Dマイナーペンタ =V7(9)

 ・Cマイナーペンタ =V7(#9,b13)

 ・Bbマイナーペンタ=V7(b9,#9,#11,b13)

 ・Fマイナーペンタ=V7(b9,#9,b13)

 ・Gマイナーペンタ=V7(#9)

などとなります。ご自身のジャンルに応じて、コンソナンス~ディソナンス、インサイド~アウトサイドを調節して使いやすいものを探してみてください。

 

またこの表でI△、I6、IM7等の和音についても構成音を見ながら利用してみてください。次のページではIm系、I7系、Isus4系を考えます。