音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

斜め上のジャズ理論問題集2

どんどんいきましょう。

あ、この人は聞けば親切に答えてくれるんだ、という印象残しつつ「俺は感覚で音楽をやるけどな」感をうまく演出するのが、このジャズ理論の知識を小出しにする、という技なのかもしれません。

普段は酔っぱらってるけどイザというときは家族のために命を懸けるラッセル・ケイスのような立ち位置がやっぱりアメリカンなカッコ良さ。ちょっと意味が分からないが。

出もなんとなくの人としての理想みたいのは映画の中にあったりしますよね。

 

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今日も上手にかわしていただきたい。

 

Q1、先生、なんでペンタトニックは5音で、メジャースケールは7音なんですか?

 

 

Q2、先輩、「差音」てなんですか?何かに使えるんですか?

 

 

Q3、短二度とか増四度とか、一番不協和なのって先輩はどれだと思います?

 

 

Q4、メジャートライアドって自然倍音からできるんですよね。じゃあマイナートライアドはどっからできたんですか?自然倍音からはできないと思うんですが。

 

 

Q5、4和音て何種類もあって覚えづらいんですけど、どうやって覚えたらいいですか?

 

 

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<解説>

君、そんなの、君の人生には必要のない事ばかりじゃないか。本当にそんなことを勉強して覚えるために音楽を始めたのかね。一番最初、楽器でAmが弾けたころをもう一度思い出しなさい。今の君は理想の君かね。などと思ってもいない説教をしたくなるレベル。とても熱心で良い事なんですけどね。実際は「音楽で食えるかどうか」が一番の問題で一生悩むので。

まあとりあえずそういう問題はとっとと先に飛び越えていってもあんまり問題ないからさくっといこうよさくっと。

 

Q1、先生、なんでペンタトニックは5音で、メジャースケールは7音なんですか?

 民族音楽学、比較音楽学的なことの最新情報を手に入れる必要がありますよね。質問するほーもするほーですが。諸説あるので、これがその理由、という一つだけを列挙することができない問題です。

そこで五度と四度の分割を考えてみましょう。

g-(完全四度)-c-(完全四度)f

f-(完全五度)-c-(完全五度)g

において、たとえばg-c間が完全四度のとき、

g-a♭---c

g--a----c

g----b♭--c

g----b-c

など分割ができます。ただ完全四度はどんなふうに分けても長三度以上は広がりません。しかしc-g間のように完全五度開くとどうなるでしょう。

c-c#-----g

c----d----g

c----d#---g

c---e---g

c----f---g

c----f#--g

と増四度まで開く場合があります。民族的音階は四度が、より基本になりやすいというのは、人間の声で歌う場合完全五度よりも四度の方が歌いやすく扱いやすいから、とC.ザックス博士が言っております。

四度を基本にすると、

g-(完全四度)-c-(完全四度)f

ではたとえば、半音で接する音階を作っても、

g-a♭---c-d♭---fをcから並べると、

c-d♭-f-g-a♭-c

には音階感を感じると思います。逆に

f-(完全五度)-c-(完全五度)gで同じことをすると、

f-g♭---c-d♭---gをcから並べると、

c-d♭-f-g♭-g-c

ちょっと広すぎる、、それに半音が連続しているから、それを解消すると、

f-g---c-d♭---gだとまだ完全四度があるので、

f-g-a♭--c-d♭---gで

c-d♭-f-g-a♭-c

でそれっぽくなり、このd♭-f間、a♭-c間だけやたら広い、と感じたり、前回の「広い音程は野蛮だ」みたいな発想が入ってくると、バランスをとって、

c-d♭-e♭-f-g-a♭-b♭-c

とかすると七音階の間隔が見えてきます。

つまり中心になる音(ここではc)と、もう一つの音の音程差(ここではgないしf)が四度なのか五度なのかで分割する感覚が少し変わってくる、と言えます。この五音音階、七音音階もそうした分割音のバランスで考えていくと、なんとなく現代人も納得、の話になるのではないでしょうか。

 

でもね。このことが分かっても知的欲求しか満たされないモウヒトツな情報なので、

二音がパワーコードだろ、

三音がトライアドだろ、

四音がジャズ和音だろ、

五音がテンションコードだろ、

六音、七音もテンションコードなんだ、だから別に音階と和音を分ける必要はないんだぜ、音階=和音さ(涼しい目)とかでかわせば5秒で済む話なのです。

もちろん民族音楽が五音音階で必ず歌っていたわけではなく、一音とその他みたいな歌い方だったりする歌謡がたくさんあります。音階で歌うというより、言葉に節をつけた歌う、というほうが適切でしょう。音階で音楽を考える、という事に何となく慣れてしまうのはバークリー的な方法論の一端をちょっとかじってしまっているだけだと思います(バークリー論を学ぶなら現地に必ず行ってください)。

 

sounds.bl.uk

本格的にアフリカ音楽の音源を聴きたい人は上記のサイトでジョーンズのフィールドワーク音源が公開されています。

 

ちょっと古いけどもうぜーーーんぶ当時の研究最前線が載っています。 

 

音楽の起源 (1969年) (ノートン音楽史シリーズ)

下記では最新のアフリカ音楽研究最前線が感じられます。

 

 

 

Q2、先輩、「差音」てなんですか?何かに使えるんですか?

youtu.be

自分の動画でなんですが、19:11ぐらいから差音の話をやってます。

差音 - Wikipedia

二つの音の振動数差が20HZ以上になると、そのうねりが可聴範囲に入ってくるので二音とは違う別の幽霊音が聴こえる、という中二病的なものです(違う)。

差音で音楽を作ってもいいと思います。例えば、2万ヘルツ以上の可聴範囲を超えた二つの音の差を可聴範囲内に収めるような差音ミュージックができるなら面白いですよね。それがなんだ、って言われそうですが。お子様がいるご家庭では夏の自由研究になります。wikiにもありますが、この原理をパイプオルガンに用いている、とか感動しかしません。LFOいじって変調できなかった時代のDJサウンドと言えますね。この質問では、「人の可聴範囲」の説明をしないといけないので話がややこしくなる恐れがあります笑。だから「二音の音程のうねりが音に聞こえるんでしょ?」って早口で言って、まだツッコんでくるようだったら伝家の宝刀、

「ま、その話は、これ、終わったらな。」

が良いでしょう。この慣用句を"M-S-K-O"と言います。

  

Q3、短二度とか増四度とか、一番不協和なのって先輩はどれだと思います?

 おまえが不協和だと感じるのがそれだろ。人に聞くな。

増四度は「悪魔の音程」と呼ばれていますが、実際平均律では、1:√2ですから、

正方形の一辺と対角線の比であり、「白銀比」と言われるなんか綺麗っぽい比率の和音でもあります。

また短二度はたとえば、Em7(9)とかで

f:id:terraxart:20170628163541j:plain

 

 出てくるサウンドです。これが綺麗なら短二度は決して無駄ではありません。

上京によって変わるのは、どんなことも同じです。嫌いな人が弾く音はおそらくオクターブだって聞くに堪えないはず。だから他者がどう考えるか、より、自分がどうとらえる人間なのか、を探るために音程の把握はされるべきでしょう(不定調性論)。

 

Q4、メジャートライアドって自然倍音からできるんですよね。じゃあマイナートライアドはどっからできたんですか?自然倍音からはできないと思うんですが。

メジャートライアドも別に自然倍音からできたわけではないです。"根拠"にされただけです。逆にそれなら高次6,7,9倍音で短三和音は作れます。

何処から来たのか、という問題を掘り下げると、では、Xsus4はどこからきたのか?Xaugは?Xdimは?各種の四和音はどこからきたのか?となります。

だから掘り下げないことをお勧めします。これを掘り下げたのが不定調性論です。

「和声単位」「和声の反応領域」というやり方であらゆる和音を作っていきます。で、作ったから言うのですが、その先になんかすごい世界が待っているわけではなく、スタートラインに安心して戻れるだけです。不定調性論が和音の作り方は全部まとめているので、皆さんには自分和音を堂々と自在に作って使って頂きたいです。

 

 

Q5、4和音て何種類もあって覚えづらいんですけど、どうやって覚えたらいいですか?

とりあえずCM7だけは覚えてくれ。後は一音一音ずらしながら、コードネームと構造を覚えていくしかありません。これくらいは覚えないと!!互いを関係させて覚えるわけです。

CM7はc,e,g,bですが、この各音程差は、

c(M3)e(m3)g(M3)b

なのですが、ここでは次のように書きます。

CM7......c(M3)e(m3)g     b(m2)c

 つまりM7th音であるbは根音の半音下(すぐ隣)だよ、と覚えるわけです。後はバリエーションです。

======================

<七度変化形>

C7......c(M3)e(m3)g     b♭(M2)c

C6......c(M3)e(m3)g     a(m3)c

×C(♭6)......c(M3)e(m3)g     a♭(m3)c(基本不定調性以外使わない)=A♭augM7

<五度七度変化形>

CM7(#5)........c(M3)e(M3)g#     b(m2)c

C7(#5)...........c(M3)e(M3)g#     b♭(M2)c

CM7(♭5)......c(M3)e(M2)g♭     b(m2)c

C7(♭5).........c(M3)e(M2)g♭     b♭(M2)c

  ×C6(♭5)......c(M3)e(M2)g♭     a(m3)c=F#m7(b5)  (cのルート表記で基本使わない)

<三度七度変化形1>

CmM7......c(m3)e♭(M3)g     b(m2)c

Cm7.........c(m3)e♭(M3)g     b♭(M2)c

Cm6.........c(m3)e♭(M3)g     a(m3)c

×Cm(♭6).........c(m3)e♭(M3)g     a♭(M3)c   (cのルート表記で基本使わない)=A♭M7

<三度七度変化形2>

×Csus4(M7)........c(P4)f(m2)g     b(m2)c  (基本不定調性以外使わない)

C7sus4......c(P4)f(M2)g     b♭(M2)c

C6sus4......c(P4)f(M2)g     a(m3)c

×Csus4(♭6).......c(P4)f(M2)g     a♭(M3)c   (基本不定調性以外使わない)

 

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