音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

斜め上のジャズ理論問題集1

どのくらい自分の今の知識が現場で通用するのかわかるようなポピュラー系の音題集といんですか?

という話になりまして、ちょっと考えました。

下記結構適当な説がついていますが、専門的に語れても、実は現場ですそさはあまり意味がないので笑、理論の絡む話というのは「上手にかわし合いながら」進めるべき案件になる、というある種上に色々理屈を知ってると思ったら大間違いです。

むしろ知らないで叱られるぐらいがちょうど良くて、次の仕事までつながったり笑。

お前は何も知らない、というお小言は「安心感」なのです。

 

しかしながら教育が無駄にしっかりしてしまって学ぶほうも本当に気を使うでしょう。だって学んでもほとんど役に立たない知識を知ってることで煙たがられるわ、先輩はアイツは色々知ってて気に入らないって思われるわ、まあ、それはともかく、何が言いたいかというと、知らなくても落ち込まないで、みんな知らないから。ということです笑。

我々は教えないといけないから知ってるだけで、必要悪なのです笑。

まあ、そういうテンションで下記進んで頂きたい。

 

できるだけ実用的なジャズ理論問題集 

スマホで調べれば何でも調べられる時代に、スケールの名前とか憶えて試験に出しても意味がないんです。それよりもスマホがなくてもその知識をどうやって持ち歩くかというテクノロジーを考えることのほうが時代に沿っていると思います。

 

なるべくシリーズでやっていきたいと思います。M-Bankの教科書を頭からめくって特に現場で出てきそうな話題を中心に作っていきますので、回を追うごとにどんどん難しくなる系です。答えは、この記事の一番下にあります。隠してやってみてね。

 

Q1.「このギターは、倍音が良く出てる」とかよく言うけど、そもそも「倍音」てなんですか?それで倍音が含まれるとなんで豊かな音、っていうの?上手くかわしてください。

 

 

 

Q2.もうちょっとアタックほしいなぁ、とか言われたりするけど、この手の話題を包括する「音の四つのエンベローブ」って何?(ヒント「立ち上がり」とかのことです。)

 

 

 

Q3.「平均律」と「純正律」とかっていうけど、素人にはどうでもいいことに思えますが、なんか違いがあるんですか?って聞かれた時スマートに説明してください。

 

 

 

Q4.まさか先輩、三つの短音階(マイナースケール)は言えますし、弾けますよね?

 

 

 

Q5.Cの曲を全音上げたいから、Dにしていい?ところでもちろんDメジャースケールは弾けるよね。

 

 

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<解説>

今は生徒の方がよく理論を知ってるなんてざらですから怖いですよね。

さらに「弾け」って言われるとまた違うスキルが要ります。

 

覚えたら、楽器に応用し、作曲でDTMに活かし、楽譜に書き、という方向で知識は消費していかないと現場で使える能力になりません。

 

現場では不定調性的に感覚研ぎ澄ませてアプローチするのが基本だ、とワタクシは考えることをオススメしてます。任意ですがね。

 

つまり「もうちょっとがっつり低音こないかな」とか「気持ちツッコんでるのかなぁ」とか「なんかドラムとベース混じってない」とか「コードは合ってるんだけどなんか変」とか、そういうことから正解のない答えを皆で探っていくわけですから、現場人の感覚がいかに研ぎ澄まされているかが大前提になります。そこからヴォイシング変えてみて、または例えば半音下げてみて演奏したら結構良かった、とかという結論をすぐに導き出すためには、すぐにコードフォームさっと変えられたり、すぐ半音下げて演奏できないと答えが遠のいてしまいます。

かつ、先輩には、その知識を悟られないように、こう言いたい。

「なんか先輩の今の音を聞いていたら閃きました!」

とくにヴォイシングがどうとか、ポジショニングがどうとか言う必要はないのです笑。

まあ、この日本社会的な構図をなんとかするためには不定調性による感覚的共鳴を上手く広めないといけない!とか勝手に使命感なわけですが、それはスルー。

 

逆にそれがどんな方面から攻められても自分なりの理解とアプローチでバンドを引っ張って行けるなら、必要なのは鋭敏な感性ですから、音楽理論などいらない、という帰結も導き出せます。

知識はプロになってからつけても遅くありませんし、有名なあなたの役に立つなら、って喜んで教えてくれる人はたくさんいますから。

でも感覚の上達だけは教科書には書いていないんですよね。

 

さて答え合わせをしましょう。

実際には下記にこだわらず、臨機応変な対応で自分の経験から答えを発展させて上手くかわしていってください笑。

Q1.「このギターは、倍音が良く出てる」とかよく言うけど、そもそも「倍音」てなんですか?それで倍音が含まれるとなんで豊かな音、っていうの?簡単に答えてみてください。

<解答>ドという音を弾いたとき、実際にはドの音の振動数の整数倍の高い音が同時に含まれて、おおざっぱにいうとそれにより「響き」「音色」が作られています。この「整数倍の高い音」を並べたのが自然倍音列で、含まれる音の割合は部屋の形とか振動音源の条件とか様々な要因で変化します。

だから「倍音が良く出てる」というよりも「いい響きだ」ってフツーに言えばいいじゃん、という感じです笑。でもそこで怒ってはいけません。

よほどシンセサイザーの専門家か音響技術者でもない限り、どの程度倍音が含まれているかの含有具合を正確に識別はできないでしょう。だから逆に、問題文のようなことを言われたら、「何倍音がどの程度ふくまれてるか分かるんですか!?」って質問してお勉強させて頂きましょう笑。

あまり語ってくる場合「録音してEQの波形を見れば何倍音が出てるか、とか分かりますよ、録音してみていいですか?」と変化球を投げましょう。

 

Q2.もうちょっとアタックほしいなぁ、とか言われたりするけど、この手の話題を包括する「音の四つのエンベローブ」って何?(ヒント「立ち上がり」とかのことです。)

 <解答>アタック(発音時の勢い、立ち上がり)、ディケイ(減衰、アタックが消えサスティンの状況に辿り着くまでの減衰の事)、サスティン(音の伸び、アタックの後に来る伸びの部分ですね)、リリース(余韻、音を切った後に残響として残る鳴り)のことです。頭文字をとってA-D-S-Rですね。通信回線の名前みたいですね。シンセなどを扱う人にとっては重要な概念ですが、ギターやベース、ドラムなども耳が肥えてくると、すごく気になります。コンプやリミッター、マキシマイザーやゲートなどで音のエンベロープをコントロールできるようになったら一人前です。それらのサウンドがいかに全体と混じるか、グルーヴと混じるか、混じらないとすれば何が原因なのか分からないと対策の打ちようがありません。また適切にそれが分かる人はちょっと只者じゃないと思いましょう笑。シンセまたはDAWのソフトシンセの画面を見ながら、四つの値を動かしてみたり、レコーディングでエンジニアの画面ひたすら凝視して感覚を覚えていくといろいろな場面で活用できるはずです。

これも主に感覚の話であり、また波形でみたら結構個人差があって喧嘩になる、つまり

 

結局は好き嫌い

 

の話なので、事前に良く学習した上で、先輩が明らかにアタックが弱く、サスティンが細いのに、なんかこっちの音がデカイとか言われてこっちの音を絞ったら全体が細くなるので、勇気を出して「あ、全然関係ないんですけど、このエキサイター使ってみてください、めっちゃ先輩の音に合うと思うんです!」といって先輩のアタックを上げてあげましょう。ネタです。

 ADSR - Wikipedia

 

Q3.「平均律」と「純正律」とかっていうけど、素人にはどうでもいいことに思えますが、なんか違いがあるんですか?って聞かれた時スマートに説明してください。

 <解答>これもホント必要ない人に教えてもしょうがない違いですけど、音楽かじった人から時々言葉として出てきてしまいますよね。これを説明するのもはばかられます笑、うまいこと言ったレベルの回答を事前に用意しましょう。

純正律 - Wikipedia 平均律 - Wikipedia

例えば「綺麗に響くけど一つのキーでしか使えないのが純正律。」「純正律よりは濁るけど、一回チューニングしたらどんなキーでも弾きまくれるのが平均律。いちいち24本のギター持ち歩きたくないでしょ?だから合理性を優先して追求した平均値を取った調律が平均律」とかです。実際昔のトランペッターとかは大変だったそうですね。

でも人がアカペラで歌うときは、より綺麗なハーモニーを作ろうとして純正律に近づくので、アカペラハーモニーが綺麗な理由はそういうところもあります。

名前だけ知ってるだけとかは、買うものがないからフェラーリ買って乗ってる的なレベルで、もうそうなると車誉めて早く立ち去るしかないので、最悪「自分、そういうの全くわかんないんすよ」が最適な場合が多いです。音楽理論を講義以外で人前で語るのは命取りなのです。それは我々みたいなタイプに任せておけばよいのです。ググってヤフってもらいましょう。

音楽理論を知ってる人、というのは意外と危険人物なのです笑。叩き上げの人ほど感覚を大切にしているので正しい理屈を言う矛盾のない人間は信頼できません。

それがアート。

それを良く理解し、周囲との協和に努めましょう。鳴らす音は立派なのに社会とは不協和、とか本当によくあります。

今何のゴールに向かっているのかぶれてはいけません。

  

 Q4.まさか先輩、三つの短音階(マイナースケール)は言えますし、弾けますよね?

<解答>

これも昔から仕掛けられている罠です。

まず中身をしっかり説明できるようにしておきましょう。口に出す必要はありません。

1、自然的短音階=ナチュラルマイナースケール(ミラシが♭)

※ドレミファソラシドをラから始めると自然にできるのでこの名。

2、和声的短音階=ハーモニックマイナースケール(ミラが♭)※短調のV7という和音を作るために作った短調V7用音階。「和音的短音階」って言える状況もあるのかな、なんて思ったり。和声と和音は違います笑。

3、旋律的短音階=メロディックマイナースケール(ミが♭)※ドレミファソラシドのミだけフラットにするとできます。和声的短音階のラ♭とシの増二度間を修正して詰めて旋律の中で用いた音階。増二度は野蛮だ、野蛮人の音程だ、みたいな思想がキリスト教界に昔あったための修正で、現代人は別にそんなこと思わないと思いますから、この三つの使い分け、現代人は意味が分からなくて当然なんです。

また、これらも弾けてアドリブで使えないと意味ないです。3は特にジャズのオルタードスケール等に展開していきます。

でも、ジャズ和声で使えるスケール表に加わる、というだけで別にそれを使えば音楽的に素晴らしいことができる、というわけではありません。リックとスケールは別物です。

ハーモニックマイナーとか今使っても「あ、ダサ、、」と思われる以外の感想を持ってもらえることがあるんでしょうか笑。だから覚えて弾けるようになったらすぐに先にいきましょう。

もしあなたが変化球を求めるならちょっと遠い目をして「三つ?俺はドリアンだって立派なマイナースケールだと思うぜ」とか訳ワカメなこと言って時々無駄にビビらせましょう笑。

音階を覚えるのは五十音を覚えることと同じ。五十音覚えても日本語はしゃべれません。音階覚えても音楽はできません笑。曲をひたすらコピーし、ひたすらセッションしたほうが良いんです。

だから本当はこんなの19世紀のオワコンじゃね?って言いたいところですが、それはグッとこらえて本質を点きましょう。

そんなときはメロディックマイナーを弾きながらこう言うのです。

「そんなことよりも俺たちが一年後ちゃんと音楽で食えているかについて話そうぜ」とオルタードドミナントスケールでつくるコンテンポラリーなアウトフレーズとか匂わせれば完璧です。

聞かれるままに答えるのは罠なのです。

そのとき気持ちが良くても後で自死に至ります。

結局その場で教えるには時間がたらないはずです。そこに生産性などないのです。そういう面倒は我々に押し付けて頂きたい。悦んで!ググって!

 

 Q5.Cの曲を全音上げたいから、Dにしていい?(ところでもちろんDメジャースケールは弾けるよね。)

<解答>d-e-f#-g-a-b-c#

チャーリー・パーカーの頃から使われるイジワル移調攻撃初級です。対応できないものは死あるのみ、です。

楽譜ではシャープ2つのキーです。

これこそ楽器で練習しないと弾けない案件です。Dメジャースケールをいくら知っていても楽器のポジションに置き換えられ、それを弾けなければ意味がありません。

DAWやシンセでは、トランスポーズという機能がありますから、最近はこれも必要ないかもしれませんね。だからボタン一つでトランスポーズされて難なく弾かれても不機嫌にならないように笑。いずれはセッション相手がAIになる時代がくるんですから。

これらの練習のためのスケール練習などを何年もやるのもかなりの負担です。コンクールで優勝を目指す人以外は上手に練習に取り入れ、時々曲をいきなり「よし短三度上げて弾くぞ」とか実践的な練習でマスターしていってください。指の位置が変われば表現する感覚も変わってきますので、感性を研ぎ澄ますと、移調って深いなぁって感じます。

叩き上げの諸先輩の移調技術は特筆すべきものがあります。完璧に身体にすべてのキーが叩きこまれているのです。むしろその苦労話を聞き出すところまでいけばそれこそ模範解答です。その話が終わる2ヶ月先まであなたは先輩から仕事がもらえるでしょう。多分。

逆境はチャンス。

失敗は投資。

“人を動かす”を読んで適切に音楽知識も会話の中でも小出しに出し入れしましょう。

マンガで読み解く 人を動かす 

 

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