音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

フラクタル音楽を作ってみたよ。

例によって、そんなアートなものではないです。。

 

受講生の方と下記の動画の話をしていまして、どう作るのか、その理屈は?みたいな所から興味を持ったので、トライしてみました。

元になるのはこの動画です。

www.youtube.com

おもしろいですね。

 

理屈は簡単ですが、ちょっとだけ数学的な感覚が好きでないとなかなかイメージ沸かないかもしれません。でも私も数字に強い方ではないので、たぶん、ここで説明したことをご理解いただけるようでしたら、誰でも応用することができるでしょう。

 インスピレーションの源に。こういうの大好き。

 

動画も作りましたので、ご覧ください。


フラクタル音楽を作ろう

まず最初にドの音を八分音符で並べた例で、ピッチと比率の関係を説明します。

f:id:terraxart:20170613122509j:plain

八分音符で並べた「ド」です。

この音を高速で再生すれば、ぶふぉーーーーーん!!と「ド」の音が響きますね。

2,4,8,16倍していけば、オクターブは変わるけどピッチ名は変わらない、というのが倍音の考え方です。

 

で、このブホーン1発を「比率1」とします。

すると、この音一発を用いて「ソ」の音を出そうと思ったら、

ド:ソ=2:3

の比率ですから、

ドが2回打つうちに、ソは3回打てばいいことになります。

これは打ち込みだと面倒なので、「スケールタイム」を使って、midiデータの長さを下記のようにします。

分かりやすく、ドの音をド#にコピーして1.5倍にしたデータ配置になってる様をご覧下さい。

f:id:terraxart:20170613122951j:plain

 

ちょうどドが二回打つうちに、ソにする音のリズムは3回打っていますね。

これで2:3を実施していくわけです。

DP9のタイムスケールでは、「リージョン」メニューから「タイムスケール」を選び、

f:id:terraxart:20170613123436j:plain

赤丸の中の数字を変換してOKしていきます。

 

f:id:terraxart:20170613123741j:plain

ここでは、正確な数字は打てません。

ドの2/3なので、100÷3×2=66.66666....

なので、DPでは打てる限界である、小数点第二位まで打ち込みます。

長さが短くなる分、少し音価が短くなります。

f:id:terraxart:20170613124017j:plain

midi枠の長さも左のドの2/3ぐらいになってますね。

もし長さが必要なら、地道にコピペして足していくか、ペーストマルチプル機能等をお使いください。

 

これ、どちらも「ド」の音を配置して、「パルス」を作り、そのパルスに「発音」させ、音程を作っています。これ、だから別にドラム音源でも、パーカッション音源でも同様にピッチを作ることができるので音源を変えてやってみてください。

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次に本題です。

今回は、よく効くメロディのフラクタルです。

フラクタルというのは、下記にてご確認を。

フラクタル - Wikipedia

 フラクタル(先はamazon検索リンクです。)

 

拡大していくと元のメロディが出てくる!!!

みたいなのがびっくりですね。

 

今回のメロディは、これ。

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|ド、ソソ、ラ♭ーソ|、シ、ド! |二小節

あのメロディです。このメロディのひと固まりが、今回の「パルス」になります。これが「周波数一回」になる、みたいにイメージしていけばいいですね。

空気の振動ですと、これが1秒間に440回振動させたら、ラの音が出るはずです。

今回はこのゴッチャ!!としたパルス急速振動させることでピッチを持たせ、その最初の音の塊の比率を1としたときに、その他の音を相対的に設定していきます。

 

まずひたすらコピー。

f:id:terraxart:20170613132903j:plain

一応こちらでは128小節まで、つまり64回コピーしました。ゴッチャ!が64回高速で鳴ることでピッチが生まれます。

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そしてこれを先ほどと同様スケールタイムでひたすら縮小していきます。縮小の際は、不安な人は50%ずつ、つまり1/2ずつ落としていけば大丈夫。

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1/3とか1/5とかすると(2の逆数倍以外)、音程が変わってしまうのであしからず。

で、こちらでは1/256まで圧縮しました。ちょうど1/2小節になるぐらいまでです。

f:id:terraxart:20170613133253j:plain

これで、テンポ400で再生しています。DP9の最速です。そして恐る恐る再生。

 

 

 

ドーーーーーーぁぁあああああ!

って音程鳴りましたか?

 

あとはこの尺を1拍としたとして、これに合わせてどんどん次の音符を作っていきます。

次は、「ソソ」ですから、同じ音価で二つ同じ音が続きます。

まずこぴー。

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DP9のスケールタイムでは選択部分がすべてスケールタイムの対象になってしまうので、midi部分を確実に選択できるよう、念のため別トラックに作って作業しています。

そして今度は比率の計算です。

 

ド=1

です。

今回使う音は、ソとラ♭とシです。

今回はなんとなくの比で合わせていきますね。

 

ド:ソ=2:3です。

ド=100%に対して、

ソ=100×2/3=66.66...%

なのですが、100%より短い値は、最初のドより、ピッチが高いことになります。

上のソに行ってしまう、という事です。そこでその半分の長さにします。つまり、

ソ=100×2/3=66.66...%×2=133.33....

これをスケールタイムに打ち込みます。

すると長くなった分、鳴らしたい長さよりちょっと音価が長くなります。

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長くなった分は切りましょう。そしてソが二音続くので、切れ目が分かりやすいように、少し多めに切り取って休符部分も演出します。

どうように、

ド:ラ♭=1:1.58

ぐらいです。

だから、

ド=100%

ラ♭=100/1.58×2=126.58%

とすることで、目的の高さが設定できます。こちらも少し長めになってしまうので、適宜切り取ります。

ド:シ=1:1.88

ぐらいです。ゆえに

ド=100%

シ=100/1.88×2=106.38%

で設定します。

平均律比については、

平均律 - Wikipedia

をご確認ください。

 

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全部並んだら、再生するべし!!!

 

ちゃんとピッチが変更されていましたか??

なんかすごく自慢できそうな芸当ですね。。これ、初心者DTMerを脅すためのツールになりそうですね。

 

これは手品みたいなものなので、たとえば、

君の笑い声を録音した素材だけを使って、

曲を作ってみたよ

的な。できれば最高にイタイ(>_<)方向に持っていくことこそDTMer冥利に尽きて、寿命も尽きて神話になる感じがまた。

 

世界には本当に面白い人がいますね。

ありがとうございました。勉強になりました。

 

こちらも学生時代よく読みました。当時はなんとなく関連性を知るだけでしたが、不定調性論を作って、音楽を多角的にとらえ、かつ、それがビジネスになるとしたい今、美の形式は自然がもともと持っているものをただ借用しているにすぎない、という事を知りました。